2006.03.20 公営企業委員会 質問
〇尾崎委員

今、地球温暖化など、環境問題が非常に深刻さを増している時代でありますけれども、民間企業や公共機関また学校さらには家庭など、社会のあらゆる階層において環境への積極的な取り組みが求められております。こうした中で、つい先日、水道局より十七年度版の環境報告書が公表されたわけですけれども、これに関連して幾つか質疑をさせていただきたいと思います。 まず最初に、この環境報告書というのはどのような目的でつくられているのか、お伺いいたします。

〇尾崎参事

水道局では環境負荷の低減を重点施策の一つに位置づけ、平成十二年度には全国の水道事業に先駆けて環境会計を取りまとめるなど、さまざまな取り組みを実施してきました。また平成十六年度には、これまで行ってきた各種環境施策の体系化を図った環境マネジメントシステムである東京都水道局環境計画を策定し、運用を行ってまいりました。 先日公表した環境報告書は、平成十六年度における取り組みの結果などを取りまとめたものであり、当局が実施している各種環境施策の課題を明らかにすることにより、今後の環境施策の展開に反映させていくものであります。また、これを公表することでお客様に対する説明責任を果たしていきたいと考えております。

〇尾崎委員

この環境報告書には水道局が実施しているさまざまな取り組みが記載されておりますが、その中に、平成十六年度決算版の環境会計も含まれております。環境会計は、環境施策の費用対効果を明らかにすることで都民の理解を得るとともに、水道局としてどのような環境施策を実施していくかの判断に役立てるために、平成十二年度から作成、公表をしていると聞いております。報告書の四三ページにこの環境会計を指数化したものが掲載されて、また平成十三年度からは複数年比較ができるように掲載されておりますが、これについてちょっと幾つか質問をさせていただきたいと思います。 環境保全に投入するコストと環境保全対策に伴う経済効果、これは、仮に環境保全対策を実施しなかった場合にかかったであろうコストでありますけれども、両者を比較することによって取り組みの効率性を示すものであると思います。十三年度決算の一・四七から十七年度予算の一・二一まで、毎年漸減傾向にあることが読み取れるんですが、費用対効果でありますから、もちろんこれは数字が大きい方がいいわけであります。これが毎年減っているというのはどういったことなのかなと思います。 そこで、今後もこの傾向が続くと見ていいのか、あるいはまた、この減少傾向を示す要因はどのようなところにあると認識しておられるのか、お伺いをいたします。

〇尾崎参事

減少傾向の要因としましては、例えば平成十七年度予算と平成十六年度決算を比較しますと、費用は約四億円増加しているものの、効果は約一億円減少、結果として環境施策に関する費用対効果は五億円減少しており、屋上緑化などその効果を定量的に金額換算できない社会活動コストが増加していることが挙げられます。いましばらくはこの傾向が続くものと思われます。

〇尾崎委員

環境施策というのは単純に費用対効果だけで施策の採否を決めることができないということは十分理解をしているんですが、環境を守るためには、たとえ経済効果が上がらないとしても実施せざるを得ないものもあると思います。そうしたことを認識した上で、非常に難しいこととは思いますが、両者のバランスをとりながら進めていってもらいたいということを要望して、次の質問に移りたいと思います。 平成十六年度の環境計画の運用結果についてお伺いをいたします。 水道局では、平成十六年一月に、平成十六年度から十八年度までを計画期間とする東京都水道局環境計画を取りまとめております。この計画では、十八年度に達成を目指す四つの重点項目を含む六十五項目の取り組み事項を定めております。この中で、項目番号四十五番のコピー用紙使用量の削減、四十六番の印刷物の数量の抑制、そして四十九番のごみのリサイクル率の向上、五十四番の営業所等の局施設の屋上緑化の推進の四つの項目にバツがついているわけであります。 このバツの評価というのは、凡例を見ますと、取り組みが不十分もしくは目標設定に不備があったとこれは見てとれるんですけれども、そこでまず、この四項目について今、どのような状況になっているのかお伺いいたします。

〇尾崎参事

目標に対する達成率が低い四項目のうち、コピー用紙の削減と印刷物の抑制の目標につきましては、都が平成十二年度に策定した地球をまもる都庁プランを踏まえて設定したものであります。この目標設定の考え方が見直されたため、現在水道局においても見直しを検討しております。 また、ごみのリサイクル向上につきましては、各事業所におけるごみの分別などの取り組みが十分でなかったものであり、屋上緑化推進につきましては、事業所の改修工事とあわせて実施することとしておりましたが、予定していた工事が延期したことにより、目標面積が達成できなかったものであります。

〇尾崎委員

ただいまの答弁で、ごみのリサイクル率の向上については事業所の取り組みが不十分であったとのことでありますけれども、最近では、各家庭においても相当リサイクルの意識が浸透をしております。それにもかかわらず東京都水道局がごみのリサイクル率で目標を達成できないというのはいささか問題があるように思いますが、どうでしょうか。 そこで、この問題について、今後どのように取り組んでいくつもりなのかをお伺いいたします。

〇尾崎参事

ごみのリサイクル率向上につきましては、各事業所においてごみの分別方法の掲示を重視するなど取り組みの周知徹底を図ったことにより、今年度末の達成率は向上する見込みであります。 今後も目標達成を目指し、チェックリストの積極的な活用などにより、さらに取り組みを強化してまいります。

〇尾崎委員

事業所に対して取り組みの徹底を図っているとのことでありますけれども、少し遅きに失しているのではないかなという感がございます。今後は、東京都水道局として、ぜひ都民の模範となるような取り組みを行っていただきたいと思います。 先ほども申し上げましたけれども、環境施策というのは単純に費用対効果だけで施策の採否を決めることはできないということは理解しております。私はこの環境報告書を見て、水道事業の隅々にわたって網羅的な取り組みが行われており、また、水道局が環境問題に真剣に取り組んでいることを改めて実感したところであります。 環境問題は二十一世紀に生きる我々が喫緊に取り組まなければならない重要課題であり、ぜひ今後とも積極的に取り組んでいただくことを最後に要望いたしまして、私の質問を終わります。
ozakidaisuke
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