2005.11.15 公営企業委員会 質問
〇尾崎委員

初めて質問させていただきます。民主党の尾崎でございます。よろしくお願いいたします。 まず最初に、私からは、広告を訴えるバス、いわゆるラッピングバスについて何点か質問させていただきます。 都内などを走っているラッピングバスは、以前は非常によく見られましたが、最近は減少している感がしたんですが、聞きますと、車両数においては平成十五年度末は四百六十八台、平成十六年度末には四百三十一台、また今年度の十月末には三百六十九台と、年々減少しているようでありますが、この原因についてお尋ねをいたします。

〇松村資産運用部長

その原因といたしましては、導入から五年が経過し、広告媒体としての目新しさや意外性が減少していることが挙げられます。 また、フルラッピングは制作費等が高いため、費用対効果の面から、広告主がラッピングバスを走らせたい地域及び広告予算を投下する時期を限定していることなども指摘できます。 そのため、都心地域につきましては高い稼働率となっておりますが、周辺地域は稼働率が低い状況でございます。

〇尾崎委員

制作費が高いなどの理由は業者さんとの関係もあるんでしょうが、広告の依頼が減少すれば広告料収入も減るわけですから、このことに対しての経営努力、また具体的な取り組みを行っているのかお伺いいたします。

〇松村資産運用部長

需要の少ない地域を対象に、稼働率の向上を目指しまして、稼働率が高い地域の路線とのセット販売や、制作費の安いパートラッピングの販売などに力を入れているところでございます。 このような取り組みによりまして、まだまだ回復したとは申せませんが、本年十月のラッピング車両は、年度当初に比べまして七%の増加となっております。今後とも地域ごとの多様なニーズを十分に把握し、それに応じた広告販売を実施してまいります。

〇尾崎委員

ありがとうございました。ラッピングバスについてはわかりました。 次に、都電や都バスの中づり広告について何点かお伺いいたします。 車内広告を私もよく見るんですが、大手の会社だけではなく、例えば地元の業者さんなどがその地域を走るバスや都電に広告を出したいという声をよく聞きます。これに対し、どうすれば広告を出せるのか、また出せるならそのことについて何かPRをしているのかお尋ねいたします。

〇松村資産運用部長

都電、都バスに車内広告を出していただくためには、当局が指定している広告代理店を通じて申し込んでいただくことになっております。 なお、代理店につきましては、局のホームページに掲載しているほか、駅のポスターボードにも広告担当部署の連絡先を記載しております。 また、駅や都電、都バス営業所などに問い合わせていただければ、担当部署等の案内を行っております。

〇尾崎委員

先ほどのラッピングバスの話とちょっとリンクするんですが、都バスなどの広告は、私鉄に比べてまだまだあきがあるように思います。それに対しふやす取り組みを何か行っているのかどうかお伺いいたします。

〇松村資産運用部長

都電につきましては、中づり、窓上を除きまして良好な状態で稼働しております。また、都バスにつきましては、まだまだあきがあるという状況でございます。 そこで、都バスにつきましては、本年から複数の営業所をセットにした割引販売を始めますとともに、いす席の背面を活用した販売を実施いたしました。 都電、都バスとも、車内広告の需要は中小企業や病院などの地元の広告主が多数を占めております。したがいまして、これらの広告主に対します周知方法について創意工夫を凝らし、販売促進に努めてまいります。

〇尾崎委員

ありがとうございました。 次に、女性専用車両の導入状況と今後の対応について何点か質問をさせていただきます。 関東における鉄道会社の女性専用車両につきましては、大手私鉄各社は本年五月から導入を開始していると聞いております。女性専用車両は、女性の安全、また快適な通勤通学を保障するとともに、私たち男性にとっても痴漢等の冤罪防止に寄与するものであると思います。大変混雑いたします特に朝のラッシュ時間帯などにおいては、もはや必要不可欠なサービスの一つであると認識をしております。 そこで、確認でありますが、都営地下鉄の女性専用車両の導入状況についてお伺いいたします。

〇佐藤電車部長

この女性専用車両の導入状況についてでございますけれども、本年五月から、新宿線におきまして、朝のラッシュ時間帯の京王線からの相互直通運転の列車に女性専用列車を試行的に導入しているというものでございます。 実施に当たりましては、車両やホームに案内表示をするとともに、お客様の多い駅に案内整理要員を配置するなど、そういったことをした結果、大きな混乱は発生してございません。

〇尾崎委員

都営地下鉄の実施状況については確認できたんですが、また導入に当たってホームに案内整理員を配置し、特段の混乱もなく導入できたことについては評価ができます。 でも、肝心なのは、鉄道事業者側の考え方ではなく、乗客の意見であると思います。今回の女性専用車両の導入に当たり、交通局においては乗客のアンケート調査を実施したと聞いておりますが、私は、冒頭申し上げましたとおり導入について賛成であります。乗客から賛成、反対を含め、さまざまな意見が出されていると思います。そこで、交通局が実施したアンケート調査の状況、また特に女性専用車両に対する意見や理由についてお伺いいたします。

〇佐藤電車部長

このアンケート調査につきましては、本年十月に実施をいたしました。その結果につきましては、女性専用列車の導入に賛成といったようなものが約六六%でございます。賛成の主な理由としましては、まずは安心して乗車できる、痴漢冤罪の防止に役立つといったものでございます。 また一方、反対の理由としましては、乗降に便利な車両に乗車できなくなったとか、男女差別につながるといったものでございます。

〇尾崎委員

アンケート結果については確認をさせていただきました。特に六六%、約三分の二にも上る乗客が導入に賛成であれば、既に社会的に認知をされ、かつ必要不可欠なサービスであると考えます。 JR東日本や東京メトロ、また東急電鉄は、五月以降も順次女性専用車両の拡大を進めておると聞いております。都営地下鉄においても、乗客サービスの向上を図る上からも新宿線以外の路線に女性専用車両の拡大を行うべきと考えます。相互直通運転を実施している各社との調整、導入に伴う混雑の緩和や乗客へのPR等々、いろいろ難しい面はあると理解できますが、女性専用車両の拡大は、もはや避けて通れないものと考えております。 そこで、都営地下鉄における今後の女性専用車両の拡大の考えについてお伺いいたします。

〇佐藤電車部長

今後の女性専用車両の拡大についてですけれども、先生ご指摘のとおり、JR東日本、それから他私鉄においても現在やっているところでございますが、都営地下鉄としまして相互直通運転を実施している各社ございます。そことの関係もまずはございますので、今後は検討してまいりたいというふうに存じます。

〇尾崎委員

ぜひ早期の実現を要望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
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