VOL.27 2013.03.12『待機児童について』

最近、待機児童の問題が東京都でも取り上げられていますが、こうした課題は今に始まったわけではなく、僕が8年前にはじめて都議会に立候補するときから問題となっていました。

杉並区や足立区で認可保育園に入る事のできなかった保護者の方々が異議申し立てをするという事態が起こっていますが、なぜここまで少子化が進んでいるのに保育所の数が足りなくなるのか、それは社会の生活状況がかつての昔とは違うことが一番に考えられますが、そもそも東京都では独自の保育事業として認証保育を実施しています。
しかし国は認証保育を保育園として認めようとはしないのは、認可保育園の児童の数に対して置かなければならない保育士の数が認可保育園のそれに達していず、約6割の保育士で運営をする事に問題があるという考え方によるものです。
しかし、昨今保育士不足が言われる中で、果たして認可保育園のように100%の保育士を置く必要があるのかどうか。
これまで東京都の認証保育園では、6割の保育士だからといって重大な事故が起きた事例はありません。
こうした中で認可、認証、無認可、市立、私立と様々な形態の保育園がありますが、要はそれぞれの家庭環境に合わせた保育園を都民はニーズとして求めているわけで、これは市と東京都が国ではカバーできない部分の体制を強化していく事が必要です。
今回東京都では東京スマート保育という事業を5億円の予算をかけて実施します。
これは認可や認証といった大規模な保育園ではなく、5人~15人規模の小規模保育を行う事業者に対し、助成をしていくものです。
僕は昨年の第4回定例会で空き家や空き店舗を有効活用した保育所やグループホームをつくる事は出来ないかという事を提案しました。
今回行う東京スマート保育は、新規に保育園の箱モノをつくるのではなく、そうした空き家や空き店舗を利用し、設立資金を大幅に減らそうというところに肝があります。
事業者の募集は区や市が行い、保育士の数もその自治体に裁量権を与えお金は東京都が出すという、画期的な事業で大いに評価すべきものです。
調布市は平成35年を頭打ちに子供の数が減っていく傾向があるという統計があり、つまりは少子化といわれながらも、他の自治体に比べ、そのスピードは緩やかに推移しています。
これは「こどもの多いまち、調布」を顕著にあらわすものであり、一方の課題として待機児童をどうするかという事に焦点を置かねばなりません。
今年度、調布市では新たな保育園を5つオープンさせますが、ぜひこの東京スマート保育を活用してもらいたいものです。
狛江市においても、同様で、今回市議会でもこの制度を活用すべきとの議論がなされていました。
時代のニーズに合う施策を迅速に進めていくために今後も頑張りたいと思っています。
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