VOL.5 2006.03.19 『「ジェンダーフリー」「男女共同参画社会」とは』
先日、市内で行われた講演に、宮本市議に誘われ、参加しました。
その講演の題名も「家庭崩壊を招く男女参画社会とジェンダーフリーについて」というものでした。
民主党は色々な議員がいます。男女共同参画を推進する人、そうでない人、またジェンダーフリーはとんでもないという人。様々です。
僕は色々な人の話を聞かなければ物事の本質は見えてこないというのが持論です。
自分が推進する政策を持っていても、反対をしている人の話も一応は聞いて見なければ、自分の意見は正しいんだというただのエゴイズムでしかありません。
最近の社会情勢は、確かに、男らしさであるとか女らしさというものが失われがちかもしれません。
男女共同社会参画というのも、人間社会である限り当たり前の事だと思っています。
ただ、女性には女性の役割があり男性には男性の役割があります。
早い話が、女性と男性が腕相撲をすれば殆どは男性が勝つでしょう。
しかし男性には子供を生む事は出来ません。
単純かもしれないけど、男性は女性を尊重し、女性も男性を尊重していく事が、本当の意味での参画社会に発展しえるのではないでしょうか。
今回の講演を聞いて、正直あまりピンときませんでした。
講師は神奈川県の小学校だか中学校の女性の先生でしたが、行き過ぎた性教育の話から始まり、DV法を廃止しろというものでした。
性教育の話は、七尾中学校という日野にある養護学校で過激すぎる性教育が行われている実態をスライドで紹介していましたが、私はあんな事当たり前の事だと思っている。身障者の子供達は分からないでセックスをしてしてしまい、妊娠をしてしまうケースが多々あるわけですから、人形を使って指導するのが何が悪いのか理解に苦しみます。
それよりも、男らしさ、女らしさが失われつつある社会に警鐘をならすと言って、こうした講演をしてるようですが、悪いけど、僕はその先生の話し方やしぐさを見ていてとても女性らしいとは思えませんでした。隣の人も「そりゃ無理があんじゃねーか」とボソッと言ってたいましたが、僕ら大人は聞いた事に対して反芻もし、思考もしますが、子供は純粋ですから、言った事をそのまま頭の中に入れてしまうわけです。
それが分かってるから、行き過ぎた性教育はいかんという事を言っておられるのでしょうけど、今日びの子供達にはしっかりとした性教育くらいしとかないと何をするかわかりません。実際に、私達の世代が中学・高校の時、周りで妊娠をしてしまったカップルがいました。
その世代で子供をつくりたいと思う人も稀にいるかも知れませんが、殆どは自分が妊娠をしてしまうとは考えずに若気の至りでセックスをしてしまうというケースが殆どではないでしょうか。
それで性教育をする事で社会の風俗や秩序が乱れるなんて事はないと思います。
真の性教育とは人間の生命がいかに大事かというものを教えるもので、決して性の氾濫を助長するものではないと思います。
僕は32歳でいわゆる第二次ベビーブーム世代ですけど、今の若い世代は性教育してるから子供が悪くなるなんて事は全く時代を分かってないといわざるをえません。
そんな事より、いけないものはいけないんだという事を教えるほうがよっぽど重要だと思います。
ぜひ、藤原正彦さんの「国家の品格」という本を読んでもらいたいと思います。
重箱の隅をつつく様な下らない議論を重ねるより、もっと教育の根本から考えるような社会にしていかなくてはならないと、切実に思います。