2012.03.16  環境・建設委員会
〇尾崎委員

それでは私から、まず最初に、先ほども出ましたけれども、全国都市緑化フェアについてお伺いさせていただきます。
この全国都市緑化フェアは、都市緑化意識の高揚や都市緑化に関する知識の普及等を図ることにより、緑豊かな潤いのある都市づくりに寄与することを目的として、昭和五十八年度から毎年開催されているものであります。
東京都での開催は、一九八四年の第二回開催以来、二十八年ぶりの開催となるわけでありますけれども、第二回開催時に、昨年も皆さんにいらしていただいた、私の地元の調布市の神代植物公園がメーン会場となりまして、そのときに神代植物公園の大温室も完成したと伺っております。
ことしの秋の九月二十九日から十月二十八日までの三十日間の会期で行われる緑化フェアのメーン会場の六カ所のうち、多摩地域では、井の頭公園と昭和記念公園の二公園がメーン会場となっております。
また、緑化フェアの開催趣旨に賛同して、緑の東京を発信するサテライト会場には、多くの多摩の都立公園や市区町村の公園等百カ所が指定をされると伺っております。
私からは、多摩地域の都立公園との連携が不可欠と思われる昭和記念公園を中心に質問をいたします。
まずお聞きをいたしますけれども、メーン会場の一つに昭和記念公園が入っていることによって、今回の緑化フェアにおける国の役割にはどのようなものがあるのか、また、国とどのように連携をして準備を進めているのかお伺いいたします。

〇町田緑化推進担当部長

今回の全国都市緑化フェアにおける国の役割につきましては、国は、緑化フェアの提唱者であるとともに、六カ所のメーン会場のうちの一つに位置づけられております国営昭和記念公園会場の企画運営主体というふうになっております。 緑化フェア実行委員会といたしましては、フェアを円滑に開催するため、国土交通省と連絡調整に努めるとともに、国営昭和記念公園会場につきましても、フェア全体の企画内容とのバランスに配慮しながら、国営昭和記念公園事務所と調整を行い、準備を進めているところでございます。

〇尾崎委員

次に、この昭和記念公園ではどのような内容のものが計画をされているのかお伺いしたいと思います。
あわせて、今回の緑化フェアにおいて、緑のつながり、広がりのある緑化フェアを目指していると聞いておりますけれども、昭和記念公園では、この多摩の地域とどのように連携をしていくのかお伺いいたします。


〇町田緑化推進担当部長

国営昭和記念公園会場におきましては、これまで取り組んできました、花、緑、文化、地域活性化等の集大成として、恒例のコスモスまつりを発展させ、大規模なコスモス花壇等を整備するほか、地域やボランティアの方々と協力しながら一体的にイベントを企画運営していくと聞いております。
また、多摩地域との連携につきましては、国営昭和記念公園会場と多摩地域の都立公園などのサテライト会場、鉄道事業者等と連携しながら、ウオーキングイベントなどを実施していくと聞いているところでございます。

〇尾崎委員

ぜひ、この緑化フェアでの多摩のメーン会場である昭和記念公園と井の頭公園を核として、多摩のサテライト会場と連携をしながら盛り上げていただき、多摩の活性化につながる広がりのある緑化フェアにしていただくことを要望して、次の質問に移ります。
次に、都立公園の剪定枝についてちょっとお聞きしたいんですけれども、これは、NEDOといいまして新エネルギー・産業技術総合開発機構というのがあるんですが、ここの調査によりますと、全国の都市公園からは年間約十七万トンの剪定枝が発生していると推定をされておりまして、この東京都二十三区内においても、自然保護条例や緑の東京十年プロジェクトなどの影響によって、二〇一五年には、この剪定枝の発生量が約二万トンに達するという予測がされております。
これだけ大量の剪定枝が発生をすることで、ちょっとお聞きしたいんですけれども、日々の剪定作業で、このNEDOが予測をしているぐらいの大量の枝が今後も発生することを一応仮定して、この都立公園ですが、現在、剪定した枝をどのように有効活用しているのかお伺いいたします。

〇上杉公園緑地部長

都立公園の樹木剪定で発生した枝は、貴重な資源としてリサイクルすることを基本としております。
具体的には、粉砕した上で、園路や遊具広場にクッション材として敷きならすほか、堆肥化させた後、園内の樹林地に敷き込み、肥料として還元しております。
また、海の森みどりの資源化センターなどの再資源化施設へ搬入し、有効活用されております。

〇尾崎委員

この剪定された枝がチップにされまして、公園内でさまざまな有効活用をされているとのことですけれども、これで、チップとして公園内で活用している量、剪定量じゃなくて、公園内で活用している量は年間どのくらいの量になるのかお伺いをいたします。

〇上杉公園緑地部長

建設局で所管しております都立公園で、樹木剪定により発生する枝を粉砕し、公園内で活用したチップの量は、平成二十二年度は約六千立米でございます。ちょうど二十五メートルプールで換算しますと約十杯分強になります。

〇尾崎委員

六千立米で二十五メートルプール十杯分というと、相当な量だと思うんですけれども、やっぱりこれだけ有効活用できるものを活用しない手は僕はないと思っております。
これは、国で今度、新規事業でやるものなんですけれども、都市における地産地消型再生可能エネルギー活用の推進というのを出しているんですけど、都市の公園あるいは街路から発生をする未利用の植物廃材を地産地消型再生可能エネルギーとして活用することにより、災害にも強い低炭素、循環型都市の実現を図るため、都市由来の植物廃材の特性を踏まえたエネルギー化効率の高い発電プラントの開発に向けた実証実験と、災害時に非常用電源として使用するための運営計画の策定、さらには、植物廃材の収集、運搬、エネルギー転換、副産物の処理など一連のプロセスにおいて金銭的収支及びCO2収支が成立する方策等の検討とその成果による技術的指針の策定を行うと。
こういう方針を出しているんですけど、これ、そのまま読んだだけなので、ちょっと難しく聞こえるかもしれませんけれども、要は、この植物廃材だとか、今いわれた剪定枝の有効活用を、特に都市でもっともっと有効活用してくれと。
特に今、原発の問題もあって、電力等々もいろいろと不足をしていくというようなことも考えられる中で、この剪定枝をそういった部分に再利用することは、僕は、低炭素都市とか、東京は低炭素都市を目指すということも常々いっておられるので、ぜひこれは活用していただきたいと思っております。
別にこれは答弁は求めませんけれども。
この剪定枝の活用方法として、都市公園で出た剪定枝、これは一つの例ですけれども、いわゆるオンサイト、その場で乾燥チップ化を図って、小型のボイラー等を利用した小型木質バイオマス発電装置とか、こういう設置をしていけば、例えば公園内の電気とか、よく街路で、公園内に街路灯がいっぱいありますけれども、これをそのまま、公園内で出た廃材チップ、剪定チップを使って、その街路灯を発電すると。これはいわゆる電気の地産地消みたいなことなんですけれども、こういうことをやったり、あとは、都市公園内に、剪定枝を利用して小型木質バイオマス発電所、こんなようなものをつくってみて、この原料となる剪定枝の収集や固定価格買い取り制度による売電などにより、雇用もそこで生まれる可能性もあると思うんです。
ですから、その辺も踏まえていただいて、これは今、なかなか答弁を求めるのは難しいと思いますので、ぜひ考えていただきたいということを要望して、早いですけど、終わりにさせていただきます。
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